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上生・新所と同楽坊:旧工場再生の二つの道
上生・新所と同楽坊は、上海で同じ出来事を二通りに生きた場所です。片方は外国人向けカントリークラブと研究所が残した大きな敷地で、今は低層の庭園型の開放的な園区。片方は路地の小さな工場がひしめいていた街区で、今はごく小さなクリエイティブ街区。それぞれが何なのか、気質の違いはどこにあるのか、現地で何ができるのか、午後と夕方をどうつないで歩くのか、そしてどんな期待が裏切られるのかを書きます。
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上海が古い工場を文化・商業の空間に変えてきた歴史はもう長い。上生・新所と同楽坊はよく並べて語られるが、実のところ二つの異なる道筋だ。片方は上海に暮らしたアメリカ人たちのカントリークラブで、のちに閉ざされた科学研究・生産の大院になり、今は低層の庭園型の開放的な園区。片方は路地の小さな工場が押し込まれていた街区で、今はとても小さなクリエイティブ街区。どちらも普通の観光名所ではない。
上生・新所:クラブから研究所、そして開放的な園区へ
長寧区の延安西路と番禺路、安西路に挟まれた一角で、新華路歴史文化風貌区の一帯にあたる。1920〜30年代、このあたりは上海在住アメリカ人の社交と娯楽の地区で、アメリカ人建築家が設計したカントリークラブがここにあった。灰色の壁、赤い瓦、連続するアーチ窓、曲線の妻壁という、スパニッシュ・ミッション様式である。1950年代からは科学研究・生産の機関がこの地を引き継いで閉鎖的な院所となり、その後の数十年で実験室、工場棟、事務棟が順に建てられていった。だから今の園区の下地は二層に重なっている。1920〜30年代の庭園建築と、1950年代以降の工場棟・研究棟だ。
近年の改修を経て二期に分けて開放され、南側には線の簡潔な多層建築が数棟新しく建てられた。全体は低層で、芝生と水景のある歩行者用の園区。いくつもの方向に出入口があり、朝も夕方も出入りできる。園内の各店舗、展示館、書店の時間はそれぞれ違うので、その日に確かめるしかない。
見どころ:歴史的建築のファサード。赤い瓦の緩い勾配屋根、アーチ窓、木の鎧戸、装飾のある妻壁。そのあいだに散らばる改修済みの工場棟や実験棟には、古い壁面と窓の開口がまだ読み取れる。最も名高いのは1920年代に建てられた屋外プールだ。英国式のモザイク貼りで、修復の際に池底の文様が残され、今は泳ぐためのものではない。プールサイドとモザイクのテラスには飲食の屋外席が並び、催しの会場として使われることも多く、園内でいちばん写真に収められる場所になっている。歴史的建築の一棟は今は書店で、展示やマーケット、公演が日程ごとに入れ替わる。
同楽坊:路地工業が残した小さな街区
静安区の海防路、余姚路の一帯にあり、規模は上生・新所よりずっと小さい。路地が一、二本と、通り沿いの数棟の家だけ。10分あまりで一周できる。
20世紀前半、ここは「弄堂工業」の典型だった。鉄鋼、紡績・染色、化学、電機、キャンディやビスケットなど、小さな工場や作業場が路地の中に開き、石庫門の住宅や住民の暮らしと同じ壁にひしめいていた。同じ路地には劇場、商店、写真館、醤園(醤油屋)といった顔ぶれも店を構えていた。生産と生活が同じ場所で入れ替わる。これが上生・新所との最大の違いだ。上生・新所はまずクラブ、次に研究所で、工場と住居が混ざるこうした密度は一度もなかった。
近年は「修旧如旧」、つまり古いものは古いままに直す方針で、小さなクリエイティブ街区に改められた。飲食、バー、スタジオ、小規模なオフィスが混ざり合い、路地のスケールや古い壁面、古い建具はそのまま残され、そこにガラスの箱、鉄骨の庇、新しい舗装が挿し込まれている。中にはこの一帯の路地工業の来歴を紹介する小さな展示があり、年代順に展示ケース、古い包装、古い看板の複製品、場面の再現で構成され、二言語の解説が付く。開いているかどうか、いつ開くかは現地で見るしかない。
二つの場所の気質の違い
上生・新所は広く、平らで、明るい。建物のあいだには舗装された広場、草地、水景、ミストの出る庭があり、動線は分かりやすく、腰を下ろせる場所も多く、写真を撮る人も多い。週末や休日はほとんど商業通りだ。
同楽坊は小さく、雑然としていて、静か。軸線がない。入ればいきなり路地で、いくつかの店がひしめき、ある店先は空き、ある店先は改装中だ。人の少なさが利点で、古い壁のスケールや古い建具のありさまをよく見られる。欠点は見るものが限られることで、二周もすれば突き当たりになる。一言でいえば、片方は園区、片方は路地の街区だ。
現地で実際にできること
どちらにもチケット売り場はなく、順にたどる見学の動線も、「必見」もない。できることはとても素朴だ。歩く、建物を見る、しばらく座る、何か食べる、ついでに展示を一つ見る。
上生・新所を一周するのに1時間から1時間半。歴史的建築のファサード、あのプール、建物のあいだの広場と庭を見て、書店で本をめくり、どこかで飲み物を探す。日が暮れると灯りが入り、広場の水流と人の群れはまた別の表情になる。展示や催しは日程ごとに入れ替わり、入れるかどうかはその日次第だ。
同楽坊は30分から1時間。路地のスケール、古い工場棟の妻壁と窓、あの小さな歴史展示を見て、中庭に面した席で一杯やるか、食事をする。夜のほうが昼よりにぎやかで、飲食とバーが主役。昼間は開いていない店も少なくない。
ひとつ、先に覚えておきたい。どちらも商業物件であって、公共の文化施設ではない。何に入れるか、何が開いているかは、テナント誘致とその時点の経営に左右される。
午後と夕方でつなぐ
地理的には、上生・新所は市街の西寄り、長寧にあり、同楽坊は北寄りの静安にある。数キロ離れていて、タクシーか、地下鉄と徒歩で20〜30分。地下鉄の交通大学駅と延安西路駅は、どちらも上生・新所から徒歩か自転車で行ける範囲にある。同楽坊は駅からしばらく歩くので、改札を出たらナビに従って歩く。
午後はまず上生・新所のほうが合っている。昼の光がよく、建物、庭、プール、書店がはっきり見え、座る場所もある。暗くなりかけたころに同楽坊へ移れば、路地と灯りがちょうど一食の時間に重なる。逆でも構わないが、同楽坊は昼が静かで開いていない店も多いので、午前に行くと空振りしやすい。
時間の目安は、上生・新所が1時間から1時間半、座って飲み物を頼むなら2時間。同楽坊が30分から1時間、食事を足せば1時間半。移動に30分。午後ひとつと夕方ひとつでちょうど収まる。
どちらか一つを選ぶなら。建築を見たい、写真を撮りたい、子どもを連れて外にいたいなら上生・新所。人の流れを避けたい、静かに歩いてから食事をしたいなら同楽坊。
持っておくべき予想と正直な話
第一に、工業の気配のかなりの部分は整えられたものだ。上生・新所の広場、水景、ミストの庭、屋上テラスは新しく作られ、古い壁はとてもきれいに洗われ、舗装も、新しく植えられた木も、新しく入ったガラスの建具も新しい。工業の痕跡は、見栄えのする形に整えられている。掲げているのは工場地区の歴史だが、立っているのは設計された園区だ。同楽坊の「古さ」はもっと直接で、壁面、建具、路地のスケールは元のままに近い。ただ、ここもテナントを募っており、空いた区画や仮囲いは日常の風景だ。
第二に、テナントの入れ替わりが速い。店も展示も催しの日程も四半期単位で変わり、ある記事で紹介された店が数か月後には消えていることもある。だからこの記事には店名も値段も時間も書かない。営業時間、展示が開いているか、どの門が開いているかは、当日、現地と公式の窓口で確かめてほしい。
第三に、どちらも「2時間かけてゆっくり過ごす」場所に向いていて、わざわざそこだけを目当てに出かける目的地には向かない。上生・新所はそれ自体が十分広く、一度足を運ぶだけの値打ちを支えられる。同楽坊は、それだけを目当てに出かけると、10分あまり歩き終えて割に合わないと感じるはずで、正しい使い方は近くの食事や散歩と組み合わせることだ。
誰に向くか。近代建築と都市更新が好きな人、写真を撮りたい人、屋外や書店、カフェで時間を過ごしたい人には上生・新所。人の流れを避けたい人、路地工業や石庫門のスケールに関心がある人、静かに食事ができる場所を探している人には同楽坊のほうが合う。子ども連れなら、上生・新所は空間が開け、草地と水景があるぶん使いやすい。
誰が退屈するか。工業廃墟や錆を期待する人には、どちらも丁寧に仕上げられている。昔の上海のそのままの街並みを求める人には、片方は設計し直された園区、片方は改修された路地だ。「クリエイティブ園区めぐり」を一度やっておきたいだけの人には、同楽坊の規模は期待を下回る。人が多くて並ぶのが嫌いな人には、週末の上生・新所はこたえる。
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